日本の寝苦しい夏を快適に。注染の強みを生かした「和くら」開発中!

神奈川県
2016.03.18

「手ぬぐい」をあなたの日常に

みなさんは「注染(ちゅうせん)」を知っていますか? 江戸時代初期から現代へと伝わる、色鮮やかで深みのある仕上りが特徴的な染めの技法です。この技法、実は「ゆかた」や「手ぬぐい」などにも使われているため、誰でも一度は触れたことがあるはず。しかし、普段の暮らしの中で取り入れるには活用シーンが限られていることが課題でした。そこで注染の製品を扱う横浜繊維株式会社の担当・尾上さんは、注染をもっと身近に感じてもらうためのアイデアを募集することに。

 

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皆さんは「ゆかた」と聞くと、夏や旅館で楽しむイメージをお持ちかもしれません。私たちは、若い人にも手に取ってもらえる商品をつくって、この注染という伝統文化を日本に残していきたいと考えています。

 

涼やかさを生かした、日本の夏の寝具のリデザイン

Blabo!を使って日本全国に新商品のアイデアを問いかけたところ、ゆかたや手ぬぐいの涼やかなイメージを生かしたアイデアがたくさん集まりました。通気性もよく、蒸し暑い気候で爽やかさを感じられる注染の魅力が、ユーザーのみなさんの心に響いたようです。中でも注目を集めたのは、らーめん君さんのアイデアでした。

 

 

この「寝具」というアイデアは、注染の従来の使い方を超える新しい発見でした。洗うほどに風合いが出てくる注染の良さを活かした寝具は、蒸し暑い日本の夏にこそ相応しいアイテム。このアイデアをもとに、横浜繊維では注染の生地を使った枕カバーを開発することになりました。さらに、ユーザーから名前を募り、涼しげなネーミングに決定。

 

 

気になる柄は、神奈川をイメージした「波」「温泉」「山」の3つ。裏生地には、柔らかな素材感を大切にするためガーゼを採用することになりました。「日本の夏の新定番アイテムになって欲しい」と尾上さんは話します。

 

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(※画像は開発中のイメージです)

伝統技法の注染で染め上げられた生地を贅沢に使った枕カバー、現在商品化を進めており、2016年の春先から夏頃にお披露目の予定です。完成を楽しみにしていてくださいね!