もうご飯に合わないなんて言わせない!ご飯にかけて食べる「シチューオンライス」がついに完成!

ハウス食品
2018.08.03

データはあるけど、原因がわからない…

日本最大級の食品メーカー、ハウス食品株式会社は、カレーやソース、スパイスなど、手作りごはんをサポートする様々な商品を販売しています。しかし最近は、主要商品であった「クリームシチュー」の売り上げに陰りが見え始めていたのです。

「クリームシチュー」の立て直しのために白羽の矢が立ったのが、事業戦略本部の宮戸洋之部長でした。綿密なリサーチに、幾度にも及ぶ消費者アンケート重ねたものの、そこからわかったのは、「食べる人数は変わらないのに、食卓に出る頻度が減っている…」という事実だけ。データはあるけど、原因がわからない… そんな出口の見えないマーケティングの迷路に迷い込んでしまったのです。

宮戸部長がBlaboに声をかけてくださったのは、ちょうどそんな時でした。

ヒントは「本音」の中にある

当初の宮戸部長からの依頼は、「クリームシチューを食べる機会が減っている理由を知りたい」というもの。けれど、調査感覚で「理由を教えてください」と言っても、なかなか答えが出てくるわけではありません。そこで、もっと生活者の「本音」を引き出しやすい“問い”に変換したのが、こちらの企画会議です。

シチューにまつわる「モヤモヤ」を大募集!いったいどんな「モヤモヤ」で、どうすれば解決できる?

ユーザー自身もちゃんとわかってないけど、なんかな〜と感じる思いや、ちょっとしたモヤっと感。そういった気持ちの中にこそ「本音」が隠れているのです。

いろいろ出てきたモヤモヤの宝庫!

多くのアイデアの中でも、特に、白熱したディスカッションが繰り広げられたのが「シチューがごはんに合わない問題」でした。

「白いごはんに白いシチューだと食欲がわかない」「シチューはおかずにならないから、結局もう一品おかずを作るハメになる」「カレーかシチューか迷ったら、ご飯に合うカレーを選んじゃう」など、実は私も!っと言いたくなっちゃうモヤモヤがたくさん出てきたのです。お米がメインの日本の食文化に、シチューがあまりマッチしていないというインサイトが明らかになりました。

さらにユーザーの中には、「お行儀が悪いというかもしれないけど…実はご飯にかけてます」という声もたくさんあり、いよいよ、「シチュー X ご飯」という突破口が見えてきたのです。

ハウス食品
にっしーさんの問題提起をきっかけとしたこの盛り上がり。シチューの「ごはん問題」に対する関心の高さに驚いております。シチューの「ごはん問題」をきっかけに、いろいろなおもしろい展開ができそうで、今からワクワクしています。ありがとうございました。

ママも満足、パパも満足、みんなが満足の一皿シチュー

求められている商品がわかれば、あとは長年シチューを作ってきたハウス食品の腕の見せ所です。

商品開発でこだわったのは、味、色、とろみ、そして手軽さ。白いご飯にかけた時に一番美味しく見える色、ご飯にからむとろみ感、大人の男性も育ち盛りの子供も満足するボリュームと味、そしてすぐに火が通る材料で作れる手軽感。ユーザーからの声をすべて満たしてくれる、ママのお助け商品「シチューオンライス」ができました。

シチューオンライス_1

シチューオンライス_2

シチューオンライス_3

シチューオンライス_4

現在のラインナップは、チキンフリカッセ風とビーフストロガノフ風の2種類。全国のスーパーでお求めいただけるので、ぜひ試してみてください!