Blabo!も柳川に!城下町の風情と自然を味わえる名物の川下りを楽しんできました

柳川市
2015.07.06

「やなが『わ!』プロジェクト」の発足のため、柳川市を訪れたBlabo!代表の坂田。せっかくなので、柳川名物の川下りも楽しんできました。

かつての城下町を水が縦横に流れることから、柳川は水郷と呼ばれています。観光するなら、まずは川下りを楽しみたいもの。川下りとは、戦国時代に城の防壁としてつくられた堀割を「どんこ舟」にゆられながら巡っていくという、柳川ならではの過ごし方です。

昔よりどんこ舟は、その上で宴を楽しんだり、どんこ舟競争をしたりと、郷土の記録に残る暮らしの中の遊びとして楽しまれていましたが、これが今のような「川下り」となったのは50年ほど前のことです。

柳川は詩聖、北原白秋の故郷。その少年時代を描いた柳川出身の小説家、長谷健原作の『からたちの花』が映画化され、柳川の風景が全国のスクリーンに映し出されたことから、「あの舟遊びを」との声が数多く寄せられたのだそう。そうしてもてなしとしての「川下り」が始まりました。

昔ながらの自然と情景が広がる柳川を、船頭さんが挿す棹ひとつで進んでいきます。舟を漕ぐ船頭さんは、若い女性からベテランの男性まで、個性豊か。どの船頭さんにあたるかは、そのときまでのお楽しみです。今回、案内を務めてくれたのは、歌が大好きなおじいちゃん。陽気に歌い、「音頭をとってください」とリクエスト。すれ違う舟に乗っている船頭さんも様々で、その時々のコースによって見られる風景も変わってくるのだそう。

今回訪れたのは5月半ば。さわやかな新緑の木々を眺めながらの川下りとなりました。

柳川は北原白秋をはじめ檀一雄、長谷健といった文豪の出身地。船上からも掘割沿いに建てられた数々の歌碑などをのぞむことができます。掘割沿いにはオノヨーコの祖父の生家跡もあるんだとか。江戸時代から昭和初期にかけての城下町の面影が残る町並みが続きます。

川下りには、難所と呼ばれる場所がいくつかあります。例えば、舟一隻がやっと通れるくらいの弥兵衛門橋。狭い橋の下をくぐるときは、船頭さんと一緒に頭を低くして。舟をぶつけずに通れるかどうか、船頭さんの力量が問われます。

水辺には水上売店も並び、舟に乗ったまま飲み物、お菓子、アイスクリームなどを買うことができます。まさに、ドライブスルーならぬ、川下りスルー。舟に乗りながら、水辺にいる人やすれ違う舟に乗っている人とおしゃべりを楽しむといった、アットホームな光景も。

船着き場では、柳川名物である鰻のせいろ蒸しのお店が出迎えてくれます。十数軒のお店が代々受け継がれたタレで味付けし腕を競っているのだそう。煙がもくもくと漂っていて、お醤油の焦げた香ばしいにおいが広がっています。美しい自然とおいしい食事で、目もお腹も大満足です。

5月の連休には水天宮祭り、11月頭には白秋祭で水上パレードが行われます。春は雛めぐり舟、夏は納涼舟、秋は観月舟、冬はこたつ舟と、四季折々の舟の楽しみ方があります。

古くからの風情と自然を味わうことができる柳川の川下り。ぜひ体験してみてくださいね!