日本ならではのマタニティボックスって?
みなさんは「マタニティボックス」を知っていますか? 育児に必要なものが詰まったスターターキットのことで、北欧の国・フィンランドでは、政府が妊婦さんに無料で配布するという制度があります。日本でも購入できますが、フィンランドの気候や文化に合わせてつくられたマタニティボックスは、日本のお母さんや赤ちゃんには使いづらいという課題もあるようです。さまざまなダンボール製品を扱う株式会社ミヤザワの熊谷さんは、ダンボールの強みを生かし、日本の風土に合ったマタニティボックスを作るため、Blabo!でのアイデア募集に踏み切りました。私たちはダンボールのプロフェッショナルとして、ダンボールならではの特性を活かした「マタニティボックス」を開発していきたいと思っています。どのような活用方法があれば育児中のお父さんお母さんも、子供も喜んでくれるダンボール箱になるか一緒に考えていければと思っています。
ユーザーの声で実現!赤ちゃん用の防災ボックスに
当初は、「箱」としての用途や機能性についてアイデアを募集するつもりだったという熊谷さん。しかし、生活者とのコミュニケーションを進める中で、DENさんの「防災」というアイデアが共感を集めていることに気づきます。
何か大変なことが起きたとき、大人は多少我慢出来ても、赤ちゃんは我慢出来ないし、させたくないなとも思っていました。今回、アイデア募集をしてみて、防災のアイデアへの皆様からのBlabo!数の多さにあらためて関心の高さを認識しました。
ユーザーのアイデアから、災害や急病時の備えができるマタニティボックスの開発を決めた熊谷さん。あわせて、この商品のネーミングを募集したところ、珍竹林さんから寄せられた「まもるくん」というアイデアが目に止まります。こうして「万がいちボックス『まもるくん』」という商品名でボックスのデザインが進められることになりました。
いよいよ発売!万がいちボックス「まもるくん」
ユーザーの声をもとに開発し、ついに完成した万がいちボックス「まもるくん」。さっそく商品の特徴を、詳しく見ていきましょう。 トランクバック型なので、万が一の時でもサッと持ち出せます。表面の街をイメージしたイラストに、避難場所や自宅、保育園などの住所を家族で話し合いながら書けるようになっています。 ボックスの裏面では「万がいちのSTEP」を4コマ漫画風に説明しました。パニックになりそうな万が一の時でも、ひと目で「万がいちのSTEP」を思い出すことができます。 箱の中には、粉ミルクキューブ、使い捨て哺乳瓶、使い捨てカイロなど、普段の生活では必要ないけれど、万が一の際には必要になる赤ちゃんグッズが入っています。この他にも必要になりそうなものを、家族で話し合いながらで収めることで、オリジナルの「万がいちボックス」が完成します。みんなの声から生まれた商品を遠方の方にも手に取っていただけるように、まずはインターネットでの販売をスタートしました。今後、地元神奈川を中心に、店頭での取り扱いも始まる予定。お知り合いのお母さんや赤ちゃんに贈ってみてはいかがでしょうか。